行成(こうせい)治療院 の日記
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ある奴隷少女に起こった出来事
2017.11.17
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「Incidents in the life of a slave girl」 「ある奴隷少女に起こった出来事」
著者ハリエット・アン・ジェイコブズ(堀江ゆき=訳)を読みました。
産経新聞で紹介されていて気になっていた本。偶然図書館の外国の文学のコーナーで見つけました。タイトルも忘れていたのに、直観的に「あっ、あの本だ!」と私の目に飛び込んできた運命的な出会い。翻訳者の堀江さんも偶然新幹線の中でこの本を見つけ、翻訳を決意したとか・・・。しかし偶然ではなく、必然だったのではないかと思います。
この小説はフィクションではなく本当に奴隷少女だった無名の著者が150年前に書いたものです。読み進めると歴史で学んだ奴隷制以上にすさまじい現実があったことを知りました。敬虔なクリスチャンの白人がキリストの教えを学びながら、奴隷に対して家畜以下の差別的扱いをしていた現実。人間として扱われない奴隷たちの苦悩や苦しみ。しかし奴隷少女リンダはその地獄のような世界から自尊心と勇気もって生き抜いた事実が描かれています。単なる奴隷制度への批判本ではなく、現代のわれわれに生きるを勇気を与えてくれる本だと思います。
リンダの苦しみに比べたら私の悩みとかつらさなど”へ”みたいなもんです。奴隷制のない日本に生まれ、自由にいきることができることに感謝しなければと思いました。
生きるのがつらい、人生に絶望を感じている、死んだほうがまし・・・・人間として生きる苦しみを抱えている人たちに是非読んでいただきたいと思います。
この本を翻訳して日本に紹介してくださった翻訳者の堀江さんに感謝です。
